管理

原材料仕入れ、生産工程などの生産管理をします。

生産管理職・本社

  • 最初に伝えたいことは「ケガするな!」

    大丹生 匡

    管理課 次長

    本社

    入社15年目

    管理部門とフィラメント部門の所属長(責任者)を兼任しています。ある程度社歴が長くなってきたころ、「現場の管理もやってみたらマネジメントの幅が広がっていくのではないだろうか?」と兼任のお話を頂きました。フィラメント部門は、当時から一番システムがきちんと構築されており、「そんなに自分の出る幕もないだろう」と考えていました。現実はそう簡単ではなく、責任者が行う仕事が結構ありました(笑)。きちんとした製品を製造するために、私が分かっていた以上に現場は気を使って業務に当たってくれていたことを知る機会にもなりました。現在は、判断や決裁を行うと同時に、次世代の人材育成にも力を注いでいます。

    仕事をする上で最も気を付けている事は、私が上の方にもしてもらったことなのですが、部下から要望が上がってきたら出来るだけ早く答えを出すよう心がけています。困っているからわざわざ相談に来てくれているのです。当たり前と言えば当たり前のことなのですが、これによって信頼関係が築けてくるのではないかと考えています。
    もう一点、意識していることがあります。「わからないことは分からない」と正直に腹を割って話すことです。すると有難いことに皆が私に教えてくれます。本当に部下は有難い存在です。
    最後に「仕事は楽しくないとダメ」だと思っています。「仕事は楽しくあるべきだ」と思えば思うほど考えることも増えていくのですが(笑)、次の世代にも受け継ぎたい想いです。

    家族のような温かさがあります。厳しいことを言われることもありますが、必ずきちんとフォローをしてもらえる。丁寧な説明ときちんと見守ってくれている安心感があります。今の社長の人柄が社風になっているような気がします。「社長といえどもここまでしてくれるのか」と驚かされることがあるほどです。
    それに習って、私も「どうしたら伝わるだろうか」と日々悩みながら、世代間ギャップの壁を乗り越えようと工夫の日々です。
    当社では教えられる側は意欲満々、教える側は当事者以上に熱心な気がします。「何とか解決してあげたい、自分で役に立てるのならば」とその熱意は誇らしいほどです。みんなそうして育ってきたバックグラウンドがあってこそですね。自慢できる仲間がいる、それも当社の魅力です。

    入社後問題に直面したエピソードとしては、次のようなものが印象に残っています。
    <現場>
     フィラメント部門に初めて兼任責任者として配属された時は、右も左もわからず、訳が分からないまま決裁をしていかなければなりませんでした。配属直後に経験したのは原材料の総入れ替えです。お取引先様の情報を取れるところは全て収集するために駆けずり回りました。それでも着地が見えてこない。そんな自分を支えてくれたのは課員の皆さんです。丁寧に説明してくれ、私が行き詰まるとアイディアを進んで出してくれました。上司・部下という関係性ではなく、相互に助け合えたからこそ乗り越えられた変革期でした。頼れるものは最後に「人」、課員です。彼らがいてくれたからこそ、今があると確信しています。いつも感謝しています。

    <育成>
    若い世代は自分の息子と同じような年ごろです。可愛くて仕方ないのです。けれども伝わり方が我々の頃とは違っていて難しい。私たちは、ある程度聞いたらまずやってみる、ともかく上手くいくまで繰り返し失敗してきました。無駄も経験だと考えていたように思います。若い彼らは違います。納得するまで無駄な動きをしない。きちんと確認出来てから安全な範囲で頑張っています。ミスも少ない傾向にあります。この違いに最初は違和感がありましたが、丁寧に伝えることが必要不可欠だと学びました。彼らのキャパシティやチャレンジできる領域をより早く拡げてあげることも我々の役目だと思うからです。私自身変化しなければなりません。変化するって難しいなぁと思いますが、相手の成長を自分のことのように欲すれば、伝え方も自ずと変わってきました。部下育成に愛情は欠かせないものだと学ばせて頂きました。

    管理課が要らない組織づくり。コスト意識を持って生産性を管理していますが、いつも足を引っ張ってしまう。申し訳ないと思っています。より生産性向上に貢献できるようになっていきたいと考えています。
    また会社に新しい人材がどんどん入社して来られるよう、バックアップしていきたいです。それでも新入社員の方にまず伝えたいことは、「ケガするな!」という一言に尽きますが…新人が無事、一日働いてくれるとホッとしてしまいます。どれだけ仕事が出来てもケガをしたら終わりです。まずは早く慣れてくれたらいいのです。教えるほうも勉強になることが多い。「ここへ来てよかった」と思える人をもっと増やしたいと考えています。