ニードル(針)によってミシンの原理で基布にカーペットの糸を植え込む機械を操作・調整する仕事です。
カーペット生産量の最大シェアを誇る製造機であるタフト機で「糸を立て」、「糸をつなぎ」、オペレーターとして「タフト(織り)」の工程を担っています。前の商品から次の商品への切り替えや、規格変更など原材料も変更して対応しています。規格変更時は、仕様書どおりになっているかサンプルと現物を比べながらタフトしています。一度タフトが始まれば、補修や機械トラブル原因を突き止めてリスタートさせるなど臨機応変な対応が必要となります。
会社は実際に入ってみないと分からないのですが、私の場合は、入社当初に上司とフランクに接することが出来た事と、現在の上司達とは礼儀を以て気を遣わずに意見を伝え、気軽に話も出来るなど『報告・連絡・相談』がしやすい環境を作ってくれていた事が非常に良かったです。トラブルが起こっても声掛けしやすく、教えてもらう時も多少笑いを交えて伝えてくれます。やり方だけを伝えて終わりではなく、雑談を交えながら進捗状況を見極めて仕事を教えてもらうことが出来ました。また、当社は仕事が無くなる不安がなく、会社が人員を減らす事もありません。将来を見据えて働くことができる安定企業であることが実感できます。
オペレーターとして大変だったのは、タフト4号機でチェーン・ステッチにならないよう、ニードルをどこまで刺さるのかを調整することでした。フィンガー圧を支える仕組みを改善したり、機械の下に潜って狭く見えない中を人の感覚を頼りに調整したり、トラブルの原因を感性を以て突き止め、解決しました。一つ一つ経験を積むことにより、トラブルが起こらないよう原因を予測し、事前に対応することが出来るようになり、また、現物を見ることにより早く気付き、直すことも出来ました。単に直す知識だけでなく、他の対応ができるかどうか?他の原因はないのか?などいかに早く『気付き』を得られるかが大切だと思います。機械の調整をして一発で決まれば気持ちが良く、また、大きな機械を扱う部署ですので、多種多様な工具の課題やロケーション管理など問題が発生することも多いのですが、解決できた時は非常にやりがいを感じます。
上司達とは話しやすい関係で、課内のメンバーとは気を遣わず、我慢をすることもなく、トラブル相談などもすることが出来ます。また、会社の球技部活動で人数の足りない(笑)野球チームに所属しているのですが、普段関わる機会のない他部署の人たちと仲良くなれて良かったです。当社を退職した人も参加するほど仲が良く、未経験のメンバーもいるので、ちょっとやってみよう程度の興味があれば気軽に入れますし、仕事以外のシーンでも一緒に楽しく交流ができたら嬉しいです。
これからは、日々の課題・問題を解決して、新しく入社した方々が機械を動かすだけでも大丈夫な状態を作ってあげたいです。仕事量はあっても、皆が楽に働ける場所にしてあげたい。一人前になるまで時間はかかりますし、様々なトラブルを経験しながらメンバーは成長していますが、なるべくトラブルは少なくし、仕事内容をシンプルに分かりやすくすることで成長しやすい環境を作り上げることを目標にしています。